和菓子に合わせてお茶選びしてますか?
これであなたも和菓子ツウ

あなたは何茶が好きですか?近年海外でもヘルシー志向の高まりで大人気の日本のお茶。緑茶や煎茶、抹茶、ほうじ茶などなど、日本で生産されているお茶の品種はなんと60種類にものぼるそうです。

しかも元は同じ葉を使い加工やその工程の違いで様々な種類があるというのは驚きですよね。このコラムでは様々なお茶に合う和菓子をご紹介します。食べる和菓子によってお茶もセレクトできるようになったらあなたもホンモノの和菓子ツウかもしれません。

様々なお茶の元になるチャの木

最も身近な「緑茶」とは、様々なお茶の種類の総称だったのをご存じでしたか?緑茶はツバキ科のチャの木(茶樹ともいう)を摘み取り、加熱などの加工をし、発酵させないように作られた不発酵茶。チャの木を元に加工方法によって抹茶や煎茶に変化します。

メディアでよく見る茶畑の茶摘みの光景はなじみ深いですよね。

緑茶の主な種類とおすすめの和菓子

煎茶

緑茶の中でも最もポピュラーなのが煎茶。茶葉を蒸したあと何段階にも分けて揉みながら乾燥させて作られます。さわやかで甘味と渋みのバランスが良いのが特徴です。

煎茶におすすめの和菓子

「さわやかな香りを消さない和菓子がベスト」

干菓子:和三盆糖のほろほろと柔らかいくちどけと上品な甘さが煎茶の香りを引き立てます

羊羹:控えめな小豆の甘さが煎茶のすっきりとしたうまみにマッチします

カステラ:カステラ特有のやわらかい香りが煎茶のさわやかさにぴったり

抹茶

育てる段階で一定の期間日光を遮ったのち、茶葉を乾燥させて石臼で粉状に挽いたものが抹茶です。抹茶独特の深く上品な香りとうまみが特徴です。千利休をはじめ茶道を広めた茶室でも使われます。

抹茶におすすめの和菓子

「日本の伝統の組み合わせが一番」

生菓子:茶席といえば、抹茶と生菓子。抹茶のやさしい苦味と生菓子の上品な甘さはこれ以外の組み合わせは考えられないというほどベストマッチ

玉露

玉露と言えば高級茶のイメージがありますよね。高価な理由は栽培に手間がかかるためです。玉露はテアニンといううまみ成分を増やすために、茶葉を摘む3週間ほど前に葉を覆って日光を遮る必要があるからです。

玉露におすすめの和菓子

「玉露の独特の甘みを引き立てる組み合わせを」

生菓子:生菓子といえば抹茶。かもしれませんが、玉露でもお互いの甘みをバランス良く感じられる名コンビです。

もなか:もなかの香ばしい皮とやさしい餡の甘さが上品な玉露にぴったり。

番茶

チャの木が成長し葉が固くなった部分を番茶として作られます。

番茶におすすめの和菓子

「味のしっかりした和菓子にはもってこい」

醤油せんべいやあられなど塩気の強い和菓子:番茶の香ばしさとコクが味の強いものにマッチします。

甘納豆:豆を砂糖漬けにした甘納豆は、豆のうまみも甘さもしっかり。後味をすっきりさせてくれる番茶にぴったりです。

ほうじ茶

煎茶や茎の部分の茎茶、番茶などを強火で炒って作られるため茶色をしています。香ばしく後味がさっぱりしているため、脂っぽい食事に合わせて飲まれるのも特徴です。

ほうじ茶におすすめの和菓子

「香ばしくさっぱりしたほうじ茶は許容範囲広め」

大福やおはぎ:ずっしりとした食べ応えのある大福などの餅菓子でもほうじ茶なら軽い食感に変えてくれます。

せんべい:せんべいの香ばしさとほうじ茶の香ばしさのマリアージュが楽しめます。

玄米茶

玄米茶は水に浸して蒸した米を炒り、緑茶と同量を混ぜて作られます。穀物らしい香ばしさが特徴で、ブレンドされる緑茶も様々あります。

玄米茶におすすめの和菓子

「穀物の香ばしさにマッチする和菓子がベスト」

塩大福や豆大福:甘さと塩気のある大福は玄米茶の香ばしい香りを引き立ててくれます。

生八つ橋:意外かもしれませんが、ニッキの独特の香りのトーンが玄米茶にマッチ。

緑茶は種類が多くてそれぞれうまみや香りも表情が異なります。それは和菓子のもつ甘みや香りの違いと似ていますね。以上日本を代表する緑茶に合う和菓子をご紹介しましたが、食事に合わせてワインを選ぶように、和菓子に合わせて茶葉を選ぶのも楽しいはず。

「この和菓子には何が合うかな?」なんて想像しながらベストマッチを探すのも面白いですね。

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