「和菓子」と「お酒」ペアリングのすすめ。和菓子とお酒、実は相性がいいってホント?

和菓子とも相性が良い「日本酒」。ペアリングのすすめ

じわじわ来てる?!和菓子×お酒のペアリング!

今回お届けするのは、「和菓子」と「お酒」のペアリングについて。さて、タイトルを一見すると「お酒と和菓子?その組み合わせはアリなの??」となりそうなところですよね!ですが近年、この組み合わせの人気がじわじわと上がってきているという事実をご存知でしょうか?

和菓子といえば、どうしても”日本茶を啜りながら嗜む”というイメージが強いことでしょう。しかしながら、よくよく考えてみると。いわゆる【カクテル】などでは、甘いリキュールで割ってドリンクを作ることは多々ありますよね。つまり、お酒はそもそも【”甘み”と相性がよい】という事なんです。

そういったわけで、和菓子はお酒のお供にもおすすめなのです。また、和菓子同様に日本古来からある「日本酒」。日本の文化の中で培われた菓子とお酒の相性が悪い訳はないでしょう。ちなみに、江戸時代には新潟地方で「ゆべし(東北地方におけるクルミの餅菓子)」を日本酒の肴にしていたという事も伝わっています。

ではここからは、和菓子のタイプと、おすすめのお酒の組み合わせをご紹介していきましょう。

和菓子と日本酒|おすすめの組み合わせ

和菓子と日本酒を合わせるポイントは「甘味×甘味」、あるいは「甘味×辛味」の組み合わせがおすすめです。

つまり、風味豊かな甘味が特長の和菓子は、”甘口”の日本酒と。逆に”辛口”の日本酒と合わせると、和菓子が渋みのある日本茶と相性がいいように、和菓子の甘味を引き立てることができます。

ところで、日本酒はとても種類が豊富ですよね!種類がありすぎて選ぶのに迷ってしまう事も多いと思います。そんな時は【合わせる和菓子と似た味わいの日本酒】を選ぶことをおすすめします。あっさりとした爽やかな菓子には、同じくすっとした味わいの日本酒を。お米やあんこの風味が際立つ菓子には、コク深い日本酒の相性が良いです。

和三盆×甘口日本酒

登録商標「阿波和三盆糖 菊合わせ」
登録商標「阿波和三盆糖 菊合わせ」

和三盆といえば、滑らかな口溶けと甘みが特徴の砂糖を用いたお菓子ですが、ここに合わせるは同じく「甘口」の日本酒がおすすめです。香り豊かな甘口の日本酒をより一層引き立て、滑らかな甘みが口の中で一体化。口当たりの良さを感じられる組み合わせと言えましょう。

こし餡上生菓子×甘口日本酒

上生菓子
上生菓子

上生菓子とは生菓子の一種であり、特に上等な生菓子のことを指します。この意匠を凝らした菓子の中でも、こし餡を用いたものと特に合わせて頂きたいのが甘口の日本酒。こし餡のもつ上品で滑らかな甘みと、甘口の日本酒の口当たりの相性の良さはさることながら、同時に見た目の華やかさも楽しむことができる、この上ない贅沢な組み合わせと言えるでしょう。

羊羹×辛口日本酒

伝承菓子「天津知羊羹」
伝承菓子「天津知羊羹」

羊羹と一口に言っても様々な種類があります。季節のものを使用した栗羊羹や芋羊羹なども捨てがたいところですが、餡子をベースにした羊羹が一般的なイメージでしょうか。濃厚な餡の甘みを引き立てるのにおすすめの組み合わせは、ずばり「辛口」の日本酒。キレのあるすっとした味わいの日本酒は、餡が持つ特有の甘みをさらに引き立て、菓子と酒、それぞれの長所を活かしあう素晴らしい組み合わせです。

煎餅×辛口日本酒

臼杵煎餅
臼杵煎餅

本日ご紹介するおすすめの組み合わせ。最後にこちら。

いわゆる「干菓子」の一ジャンルである煎餅ですが、こちらと辛口日本酒の相性がいいというのは、何となく想像できるのではないでしょうか?他の和菓子と違い、甘さ控えめなものが多い煎餅。こちらと辛口日本酒を併せれば、気取りないあっさりとした粋な味わいを体感できることでしょう。煎餅の乾いた食感とさっぱりした日本酒の爽快感は抜群の相性といえます。

「お酒」との相性を探り、和菓子の楽しみ方に新たな可能性を

如何でしょうか。馴染みが無いと多少の違和感を感じ、一見すると不思議な組み合わせにも思える【和菓子とお酒】ですが、味のテイストを踏まえてペアリングすることで、思いがけない相性の良さに驚かれることと思います。お酒好きの方はぜひお試しあれ。

また一つ、和菓子の楽しみ方の幅が広がること間違いなしです。

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