和菓子の賞味期限ってどのくらい?和菓子をざっくりジャンル別に分けて「日持ち」の目安をご紹介!

芋ようかん

和菓子の賞味期限の目安とは

和菓子は、その美しい見た目や色彩を楽しむだけでなく、もちろん食品であるため「味わい」を楽しむものですよね。

そして、食品である以上は避けて通れないのが「賞味期限」です。いつまでも食べずに置いておけば当然傷みますし、豊かな味わいの旬を失ってしまうと味も落ちてしまいます。それではもったいないですよね。

そこで今回は、おおまかに和菓子をジャンル分けし、それぞれの「賞味期限」つまり日持ち期間の目安をご紹介していきましょう。

※尚、今回はかなりざっくりとジャンルを分けてのご紹介となりますため、あくまでも一つの目安です。すべての和菓子について共通ではありませんため、知識の1つとしてご紹介できればと思います。

和菓子のジャンル別に賞味期限をご紹介

一口に和菓子と言っても、実に多種多様なものがあります。ですので、先ずはおおまかに和菓子を「3つのジャンル」に分け、そして、それぞれの日持ち期間の目安をご紹介します。

1:生菓子

生菓子は、主に饅頭や餅、羊羹(ようかん)などが有名な和菓子の1ジャンルです。和菓子のタイプの中では水分量を最も多く含むもので、生菓子の水分含有量は”30%以上”となります。(関連記事リンク:「生菓子」と「半生菓子」|あまり知られていない”違い”とは

生菓子の日持ちの目安

生菓子の日持ちは、平均して「1~2日程度」とお考え下さい。これはやはり、水分の含有量が大きく影響してきます。食品を傷めて腐らせてしまう原因となるのは、主にカビや雑菌などですが、これらは繁殖するために水分を必要とします。ですので、生菓子はどうしても日持ちの期間は短くなります。

例外として、羊羹(ようかん)は日持ちの期間が長くなるものが多いです。少し意外ですよね?見た目的には多量の水分を含んでいるように見えますし、実際そうなのですが、羊羹については和菓子の中でも「特に糖度が高い」という特徴があります。糖分を多く含む食品は、糖の浸透圧によって「食品の中の水分」が少なくなるという特徴があります。結果的に【糖度が高い=カビや雑菌が繁殖しずらくなる】という事が言えます。(※すべての羊羹がこの限りではありません。製品ごとに違いはありますので、購入時は事前に表記を確認しましょう)

2:半生菓子

半生菓子の有名どころといえば、もなかや甘納豆などが挙げられます。このジャンルは生菓子に次いで水分量が多いタイプになります。半生菓子の水分含有量は、”10%~30%”となります。

半生菓子の日持ちの目安

“半”生菓子という名の通り、特性としては生菓子に近く、やはり極端に日持ちが長いというものはありません。おおよその目安として、半生菓子の日持ちは「3日~1週間程度」とお考え下さい。また、半生菓子の中でも特に水分量が多くて30%に近いものは生菓子に近くなるため、早目のお召し上がりをお勧めします。購入時は、この水分量にも注目するといいですね。

3:干菓子

干菓子は”ひがし”と読みます。その名の通り「乾いて水分の少ない菓子」を示しています。イメージしやすいのはやはり煎餅(せんべい)が代表的でしょうか。水分量は最も少なくて”10%以下”となります。(関連リンク|煎餅に関する和菓子店舗のご紹介

干菓子の日持ちの目安

和菓子のジャンルの中では最も日持ちが長いタイプです。おおよその目安として「1ヶ月~3ヶ月程度」の日持ち期間があるとお考え下さい。ただし、日持ちするからと言ってあまり長く置いておかないようにしましょう!特に、湿度の高い夏の季節などは、保存方法によってはうっかりカビが発生してしまうという事もあり得ます。

如何でしょうか?今回は和菓子のジャンル別に分けてのご紹介でしたが、日持ちには水分量が大きく影響してくるという事をお伝えしました。ただし水分量が多いタイプでも、糖度や中の具材などによっては場合によっては大きく日持ちの期間が変わることも有ります。

そのためあくまでも目安でのご紹介となりますが、是非これから和菓子を選ぶ際には、今回の内容をご参考にしていただき、和菓子を無駄にすることなく「美味しく」味わっていただけるきっかけになれば幸いです。

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