「あんみつ」とは?
「あんみつ」は、そもそもはとてもシンプルな和の菓子です。
「あんみつ」とは、「みつまめ(蜜豆)」に小豆からなる小豆あんをのせたもので、和風のデザートといえると思います。そして、「みつまめ(蜜豆)」はそれ自体も立派な和風デザートです。ゆでた赤えんどう豆などにシロップをかけて食べるのが「みつまめ」。そこにあんを載せるので、「あんみつ」という名前なのです。
「あんみつ」の特徴
さて、先ほど「あんみつはシンプルな和風デザート」という表現をしました。本来の発祥は、先述の通りのもので、基本的には「みつまめ+あん」というシンプルな構成でしたが、皆様が思い浮かべるものはどういった見た目でしょうか?
フルーツや白玉が入った、”フルーツポンチ”の様な見た目を想像した方も多いのではないでしょうか?ここからは、近年トレンドともいえる「あんみつ」の特徴をご紹介しましょう。
定番人気のトッピング
白、または透明の”寒天”はやはり外せません。特に夏の暑い日などは、見た目にも涼やかな透明の寒天が入っていると、とてもさわやかですよね。そこに白玉を加えることで、さらに触感を楽しむ要素も加えることはマストといえるでしょう。
ここからさらに彩(いろどり)をくわえることで、見た目にも楽しく、華やかになります。パイナップル、サクランボ、ブドウ、ミカンなどは定番のフルーツです。さらに、地域の特産や老舗和菓子店舗だからこそできるトッピングも存在します。色とりどりの果実でデコレーションすれば、各店舗や地域ごとのこだわりや味わい、背景も楽しめることでしょう。
洋菓子とコラボ?ハイブリッドなトッピング!
フルーツトッピングだけでも十分に華やかで「映え」るみつまめですが、この頃はさらに”ハイブリッド”なみつまめも人気を集めます。
- アイスクリーム
- クリーム
- プリン
など、いわゆる「洋の菓子」とのコラボレーションで「ハイブリッドなみつまめ」も注目されています。
すこし意外(?)な趣かもしれませんが、「あん」自体も様々な工夫が凝らされたものがこの頃は増えています。ただ甘いだけではなく、さっぱり/あっさりとした風味のあんと、洋菓子ならではの甘みが絶妙にマッチしたあんみつにも人気が集まってきているのです。
「あんみつ」は、一見すると洋菓子のような華やかさを持ちつつも、日本ならではの「あん」を巧みに併せた立派な和の菓子です。ぜひこの機会に、当記事の関連記事もご覧くださいませ。
和菓子の奥深い世界にご興味を持っていただければ幸いです。