茶席といえば「抹茶」|抹茶によくあうおすすめ和菓子をご紹介

抹茶と和菓子は相性抜群!

抹茶と和菓子が相性抜群な理由

日本では古くから、移ろいゆく「四季の風情」を和菓子に取り入れ、目による視覚、そして味覚で趣を楽しむ文化があるのはご存知の通り。

和菓子は、季節や情景を取り入れたものが多く、日本文化と実に深いつながりを持っています。そして、忘れてならないのがもう一つ。日本文化と深いつながりを持つものといえば、そう。「お茶」ですよね。

なかでも「抹茶」は、春夏秋冬、季節の移ろいや風情ある情景を表現する「和菓子」と相性がぴったり。【茶道】という言葉が日本にはあるように、日本人は古来よりお茶の席を楽しみ、探求してきました。そういった文化的側面からも抹茶と和菓子は切っても切れない関係であり、また味覚の面でも、抹茶をいただく前に食べるほんの数口の和菓子の甘みとお茶ならではの深い味わいがたがいに作用し、それぞれの美味しさをより引き立てるのです。

菓子と併せて、茶席の場でお茶の道具(茶せん、茶杓、椀など)を鑑賞したり、お茶に合う料理や菓子を楽しんだり。【客人をもてなす】とう奥の深い楽しみ方も、また一つです。

抹茶によくあう!おすすめの菓子

さて、抹茶と一口に言ってもその世界は奥深いものです。先ず簡単にですが、抹茶には「2タイプある」という事を覚えておきましょう。

大きく分けると抹茶には、”濃茶”と”薄茶”の2種類があります。それぞれ味わいが異なり、組み合わせるのにおすすめな菓子も変わります。

濃茶とは?

読んで字のごとく、「濃い」茶です。特徴的なのはその味の濃厚さ。ドロッとしており、重厚な味わいが楽しめるのが特徴です。また、上手に点てられるようになるにはそれなりの技術が必要であり、上級者向けの茶と言えるでしょう。

薄茶とは?

先の濃茶と違い、さらりとした飲み心地が特徴です。泡立てるのは茶の表面であり、全体的にドロッとした濃厚さが際立つ濃茶とは、かなり見た目も口当たりも違ってきます。

濃茶によく合うおすすめ和菓子

濃茶に合わせることが多い菓子といえば、「練り切り」「饅頭(まんじゅう)」「餅菓子」など、しっかりと量感がある、いわゆる【主菓子】がおすすめです。

「四季の上生菓子」
「四季の上生菓子」

四季を表す優美な形や色で表現された和菓子と併せる頂き方がベストと言えるでしょう。

薄茶によく合うおすすめ和菓子

薄茶に合わせるおすすめの菓子は、落雁や金平糖など、水分が少なく軽やかな【干菓子】でしょう。干菓子は和菓子の中でも歴史深いジャンルです。【干菓子|落雁についての過去記事はこちら

四季の干菓子「うす紅葉」
四季の干菓子「うす紅葉」

職人が日本の四季の美しさを、形や色に込めている干菓子。さらりとした味わいの薄茶をあわせて楽しむことがおすすめです。

お茶と菓子。現代にこそ必要な体験

如何でしょうか。茶と菓子の組み合わせは、単に味わいの相性が良いだけではなく、日本の伝統的な美感を楽しむという文化的側面も背景にあるという事がお分かり頂けたと思います!茶器を用意してお抹茶を点て、和菓子と併せて楽しむという事は、多忙な現代を生きる私たちには少し難しいことに感じられるかもしれません。

ですが、こういったひと手間を通して、もてなしの心や茶道に触れるという事は、現代にこそ貴重な体験といえるでしょう。

また、以前掲載した記事では「お茶」以外の楽しみ方として、「お酒」との組み合わせもご紹介しております!ぜひこちらも併せてご覧ください。

【過去記事:「和菓子」と「お酒」ペアリングのすすめ。和菓子とお酒、実は相性がいいってホント?

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